【公務員は安定してる?】『僕は君たちに武器を配りたい』をレビュー

書評

丸腰で戦場に出てしまっていた。

どうもけーぼうです。

今回は、僕は君たちに武器を配りたい』(著:瀧本哲史さん)を読んだ感想と本の内容をどのようにアウトプットしていくのか紹介します。

この記事は、

・公務員って本当に安定してるの?と思う人
・就職戦線に飛び出そうとする学生さん
・人生を勝ち抜く武器が欲しい人(←わたしです。)

この記事を読んで、人生を勝ち抜くための武器を手に入れましょう!

それでは早速、まいりましょう。

感想

読もうと思ったきっかけは、ABCオンラインでオススメ本として紹介されていたからです。

この本を読んで、主体的に考えて行動することでしか武器は手に入らないと感じました。

本のタイトルは、武器を配りたいとなっています。

が、この本をなんとなく読んでいても、武器を配ってくれることはありません。

武器を手に入れるには、自分の頭で考え抜く必要があります。

その生き抜く武器を考えるためのヒントが詰まっている。

そんな一冊だと感じました。

気になったワードが以下のとおり

・「本物の資本主義」の到来・・・少数が価値高く、多数は価値低い。
・ 高学歴ワーキングプア・・・いい大学を卒業しても仕事がない。
・「コモディティ化」・・・多数に埋もれ、安く買い叩かれる労働者に。
・「スペシャリティ」だけが生き残れる・・・代替えのきかないの存在だけが生き残れる。
・ 投資家的な労働・・・時間労働ではなく、頭と手足を使い価値を生み出し稼ぐ。

今回は、わたしが危機感を抱いた「コモディティ化」について触れたいと思います。

公務員の仕事をしていて、公務員の仕事=コモディティ化の最前線にいるなぁ思いました。

コモディティ化とは、価値ある特別だったものがありふれてしまった結果、特別でなく一般的なものになってしまうこと。


仕事で例えると、代替えがきく仕事と言えます。誰でもできて、同じような結果を求められる仕事とも言い換えられます。
このコモディティ化の問題点は、コモディティ化が進むと価値に差がつきにくくなり、いかに安くで働くかが勝負になります。その結果、低賃金で働く人がどんどん増えていくことにつながります。

公務員の仕事って良くも悪くも、誰でもできる替えが利く業務内容が多いです。
人事異動が頻繁にあるので、仕方ないことですが、みんな同じような能力や性格であることが善しとされています。
また変化を嫌う人が多いので、無駄な業務もコツコツ地道にやることが美徳とされています。
効率化のために提案をしても「昔からやってることだから」という理由で却下されたこともあります。
この変化を嫌う姿勢にわたしは危機感を感じました。多数に埋もれ変化せずにそのままでいることは、新しい価値を生み出すことができず、自分の人材価値を下げる結果となります。

わたしは公務員に転職するときに、「公務員になれば安定しているし、一生安泰だ」と思っていました。

しかし、公務員が安定していてよかったと思える時代は、はるか昔のことで、このイメージにしばられて何となく過ごしていると、この先まずいよな…と考えさせられました。

昔ならば、確実に給与が上がっていって、退職金もしっかりもらえるのが公務員の魅力でもあったのでしょうが、経済が悪化することで、公務員の給与も上がりにくくなり、さらに職員も減ってきています。これは、一人当たりにかかる業務負担が増える割に給与があがらない状況になるので、公務員の安定というメリットは薄くなってきています。

最近は勤め先の収入だけだと不安なので、副業をする人が増えていますが、公務員は法律で副業を禁止されています。

副業禁止であることは、不安定な時代のデメリットでもありますし、公務員でいることがますます心配になりました。

自分だけの武器を手に入れるために実践すること

この厳しい戦を勝ち抜くための武器を手に入れるために、実践することを2つ紹介します。

主体的に考えて動く

思考停止で言われたままに働く労働をやめる。

そのためには主体的に考えて動くことをが大切です。

上司に言われてことをそのまま何も考えず行うのは非常に楽です。

しかし楽な方向に進むことは、結果として自分の首を絞めることになると思います。

社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。自分の力でやったことだけが、本物の自分の武器になるのである。

『僕は君たちに武器を配りたい』P281より引用

つまり、主体的に考えて動かないことは、本物の武器を手に入れることを放棄していることと変わりません。上司の指示をそのまま行動して手に入るのは、役所で通用する偽物の武器だと思います。

いつ役所を辞めても、稼いで食っていける。そんな本物の武器を手に入れたいと思います。

常識を疑う

大企業は安泰。公務員は安定している。この資格を取れば稼げる。

こういう社会のイメージや常識だと思われることを疑う姿勢を持ちます。

なぜなら、常識は時代によって変わるからです。インターネットの普及やITの進化により、時代の変化のスピードはめちゃくちゃ早くなっています。
終身雇用という、日本ならではの常識も崩壊すると言われています。

しかし、根付いた常識ってなかなか変えるのが難しい。変化のスピードが早すぎて、人の頭に強く根付いた常識が変化しきれていない状態です。

わたしの職場では、「俺のときはこうやった」「それは昔からこのやり方でいけてるから大丈夫」こういう発言を嫌になるほど聞いてきました。そして思考停止で言われるがままに仕事をしています。

過去の栄光や成功体験に縛られすぎると、変化の早い時代にはついていけません。

そのために常識を疑い、自分で情報を集めて、考えて、行動できる人こそが、この厳しい競争を生き抜くことができると思います。

気づいたその瞬間から武器を手に取る準備を

厳しいこともたくさん書かれている本でしたが、本当に読んでよかったと思えた一冊です。

国や会社、役所は守ってはくれません。自分のことを守れるのは自分だけです。

そのためには他人に依存するのではなく、自分で情報を集めて、調べて、考えて、行動に移すこと。

行動することで得た武器は、自分にしかない「スペシャリティ」なものになることは間違いありません。

自分だけの武器を手に入れるために、さぁ冒険にでかけましょう。

僕は君たちに武器を配りたい』ぜひご一読ください!

それでは、またっ。

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